序列あり？大学併願W合格者進学先 筑横千ＶＳ難関私大(文系編)

と疑問を持つ高校生や大学受験生はもちろん、受験生の親御さんもとても気になるところです。大手予備校の偏差値ランキングではわからない現実が見えるかもしれません。

その反面、注意すべき点としてそれぞれの受験生の将来的な専攻志望や居住地域、学費に対する考え方などにより個人的事情が反映されるものであり参考として捉えるべき側面もあります。

念のためですが、筑横千とは首都圏の旧帝一工に次ぐ難関人気国立大学である、筑波大学、横浜国立大学、千葉大学の頭文字を取って「つくよこち」と読みます。

医学部はもちろん、難関国立大学ですから第一志望の受験生が大半とは思いますが、早慶など私立トップ校との比較となると興味深いところです。文系と理系で結果に差があるかどうかも気になる所です。今回は文系編です。

2019年の東進ハイスクールのデータを週刊朝日がまとめたものが公開されていますが、同様の趣旨で東進ハイスクールのW合格者データから2020年データで纏めてみました。

左側に筑波、横国、千葉を配置しています。

まずそれぞれの３大学で併願大学が異なるようです。全体的には、早慶とは結果を分けるケースが多く組み合わせによっては１００%早慶進学も見受けられます。

筑波大学は、

慶應との併願データがありませんが、早稲田大学文学部や上智大学文学部と５０％で分けていますが、全員が筑波大学を辞退したケースはありません。とはいえ明治大学進学者もいてバラエティにとんだ結果が見て取れます。

横浜国立大学は、

経済学部は早慶上智との併願合格者の多くに辞退されている傾向があります。経営学部では早稲田大学の商学部、教育学部で５０％と分けています。こちらも青山学院経済学部への進学者もいてバラエティにとんだ結果が見られます。

千葉大学は、

併願データが少ないですが、早稲田大学、慶應義塾大学との併願者の多くに辞退されている傾向が見受けられます。また中央大学法学部にも若干進学しています。

併願データが多くなく比較が難しいですが、国公立大学と私立大学とのW合格者進学先の選択の境目が筑横千あたりにありそうな感じが見て取れます。学部学科の組み合わせにもよりますが、筑横と早慶ではW合格者は選択に迷い五分五分か早慶が優位という傾向と考えられます。

とはいえ、人数が少ないと大きくブレる要素が多分にあり、当然年度により異なりますので参考程度に参照頂きたいと思います。